Tegra X1の簡易レビュー

薄型で持ち運びしやすく、動画を見たりネットサーフィンができるのはもちろん、書類作成などビジネス等とでも利用している人が多いです。が、ノートPCと比べるとできることが限られていますよね。もっと、タブレットでも幅広く快適に利用できればいいのにと思っている人も多いのではないでしょうか。

タブレットやモバイルPC向けに、搭載されているSoCと言えば必要最低限のスペックで電力効率優先のものが多いという印象を受けます。しかし、NVIDIAが出したSoC「Tegra X1」は3D描画性能を計測する3DMarkのIce Storm Unlimitedで43,000を超えるスコアを叩き出しました。これは、タブレット向けSoCの中ではずば抜けたスコアです。PC用のCPUである第4世代コアプロセッサ(Haswell)に内蔵されているGPUにも匹敵する高いスコアを持っています。

Tegra X1の最大の特徴は、内蔵されているGPUがGeForce GTX 980/970に採用されている、最新のアーキテクチャ「Maxwell」というところです。Maxwellは、電力効率を意識した設計になっており、実行効率が高くなっています。1つのSMに128個のCUDAが内蔵しているものが、2つ内蔵されているため計256個内蔵されています。

CPUは64bit ARMプロセッサデザインのCortex-A57を4コア、ARMのCortex-A53を4コアを組み合わせた、オタクにはたまらない構成になっています。また、60fpsの4K動画をデコード可能なH.264/VP9のデコーダとエンコーダが内蔵されています。そのため、SoCの電力消費を抑えつつ4K動画のエンコードとデコードが可能になります。そのため、4Kディスプレイに出力して4K動画を再生することもできるから驚きです。

Tegra X1のスペック

CPU IPはCortex-A57/A53、ARM ISAは64bit、コア数は8コア、GPUアーキテクチャはMaxwell、メモリクロックは1.6GHz、メモリ帯域幅は25.6GB/sec、対応メモリはLPDDR4/LPDDR3/DDR3、4K(VP9/H.265)HWデコードは60fps、4K(VP9/H.265)HWエンコードは30fps(H.265)/60fps(VP9)となっています。

MaxwellのSMの中に内蔵された128個のCUDAコアは命令の実行効率が大幅に改善されています。これは、同じ性能を実現するために必要な消費電力は半分になり、電力効率が2倍になっているということになります。これが、SoCにMaxwellを採用するメリットになっています。さらに、システムメモリにLPDDR4を対応させたことも大きなメリットになっています。少ない電力でメモリ帯域を引き上げてくれるため、作業効率のアップも期待できます。

スマートフォンなどに是非とも搭載してほしいものですが、それには別途Wi-Fi/Bluetoothのチップやモデムチップが必要になるため、今すぐには厳しそうですね。ただ、タブレットなどでは積極的に搭載されることが予想されるため、タブレットでも4K動画の再生を快適に行うことができる時代も近くなってきていると言えます。

また、タブレット対応の3Dゲームも進化を続けて、より高解像度でアクション性の高いものが増えてきています。そういったゲームも快適にプレイできるのではないかと期待しています。2015年にはゲームPCおすすめの筆頭候補になりそうです。タブレットで3Dゲームをすると、グラフィックが高すぎてプレイ途中にフリーズしたり落ちたりなどの問題が多いので、それらの問題を気にせず快適な環境を作り上げてくれるSoCの改良は、ゲーマーにとってかなり心強いところですよね。